名称を認知し、商品の特徴を知り、興味・関心を持ち、購入の検討に至り、実際の購入へつながる......という、模式化された顧客の行動の流れ(顧客ステップ)を用いた分析は、AIDMAのフレームワークに代表されるようにマーケティング分野においては定番化した手法となっている。
このようなフレームワークはどの業界においてもある程度共通して適用できるよう生み出されたものであるが、一方で実際に顧客が購買行動の中で踏むステップというものは、業界(商品の属するカテゴリ)によっても異なっている。たとえば食品や飲料といった商品とは異なり、保険などの金融商品は想起の順序や検討候補には入るかどうかといったステップも見るべきであろうし、不動産やインフラといった商品は特定のイメージの醸成、好感度の向上といったステップも検討対象になるだろう。
今回は、顧客ステップごとのコンバージョン率(CV率)を用いた分析方法と、弊社が有する顧客ステップデータを用いた複数業界におけるCV率を紹介する。
-マーケターが押さえておきたい効果的な広告の使い方- 【顧客ステップ別コンバージョン分析による注力ポイントの検討】
2019年12月 1日