Marketing Analysis Contest

マーケティング分析コンテスト

2021

審査結果・レポート公開中

2021年審査会レポート

マーケティング分析コンテスト2021 詳報

さまざまな視点から生活者の購買要因を掘り下げてデータを分析し、斬新なビジネスの法則や新しいマーケティング指標等の発見を競う「マーケティング分析コンテスト2021」の最終審査会が2021年12月23日、野村総合研究所本社にて開催された。15度目の開催となった今回は、106件のレポートが集まり、予備審査を通過した優秀な作品に対する激論の審査会となった。

第15回目を迎えた今回も例年どおりニュースリリースを中心とし、コンテストへの参加を募った。レポート提出は106件となり、引き続き数多くのご応募をいただくことができた。企業が単独で行う広告・マーケティング領域でのコンテストとしては、引き続き国内最大級であるといえよう。

今年の特徴は、昨年から引き続き、応募作品全体の平均レベルが高まっており、分析手法での差がさらになくなりつつある状況。審査員からは「例年に比べ、商学部や経済学部などの学生の参加も増え、着眼点の優れた仮説設定のレポートも散見された」との声も挙がった。

今回も例年どおり11月中旬から6人の審査員による予備審査が行われ、最終審査作品を選定した。最終審査会では1作品ずつ丁寧に議論がなされ、分析結果が有益なもの、分析ロジックやプロセスの優れたもの、視点や仮説設定が斬新なもの、ビジネス実務への展開が可能なものなど、多面的な評価のもと、審査がおこなわれた。

その後、最終投票がおこなわれたが、受賞作品の決定には最後まで白熱した議論が行われた。最終的に、最優秀賞、優秀賞、佳作、特別賞を1作品ずつの選定となった。

最優秀賞には、同志社大学 文化情報学部 澤田 慶氏による「広告効果と構成要素のネットワークグラフからみるテレビ広告制作の提案」が選出された。広告の構成要素と特徴量と、広告効果に着目した点が高く評価された。

優秀賞には、東京理科大学 経営学部 山崎莉子氏による「業界別TVCM と Web マーケティングのメディアミックス効果分析」が選出された。TVとWebのメディアミックス効果を捉えようとした意欲的な研究である点も評価された。

佳作には岡山大学大学院 社会文化科学研究科 神田 將志氏による「サブスクリプション型コンテンツ配信サービスの消費者モデルの検討」が選出された。計画的行動理論などの消費者行動理論を土台として、データを用いた検証をしている点が評価された

特別賞には同志社大学 文化情報学部 深田 大登氏による「テレビCM の視聴覚特徴量がもたらす消費者の態度変容について」が選出された。視聴覚特徴量への着目と変数化への独自性が高い点が評価された。

審査会終了後、各審査員からは「データ分析のレベルは年々向上しているが、分析手法が先行しているレポートも増えた印象だ。本年はどのような仮説を立てるかに加え、適切な分析アプローチを採用できていたかが評価ポイントとなった」と、総括した。

「マーケティング分析コンテスト2021」各賞受賞作品(敬称略)

Grand Prize

最優秀賞

  • 「広告効果と構成要素のネットワークグラフからみるテレビ広告制作の提案」

    同志社大学 文化情報学部 澤田 慶

審査員コメント

「緻密な分析により興味深い分析結果を導いている。提言と考察の記述も分かりやすく、納得できる」

「広告の構成要素と特徴量と、広告効果に着目した研究のひとつの完成形。広告をカットごとに特徴量を抽出し、その遷移までを扱った膨大な作業量から、実践的な示唆を引き出している」

First Prize

優秀賞

  • 「業界別TVCM と Web マーケティングのメディアミックス効果分析」

    東京理科大学 経営学部 山崎莉子

審査員コメント

「先行研究を踏まえたうえで、3媒体のメディアミックス効果分析に成功している点が評価できる。」

「TVとWebのメディアミックス効果を捉えようとした意欲的な研究である。4つの製品カテゴリーで分析をしており、興味深い結果が得られている。得られた違いは製品特性の違いなのか、カテゴリー特有なのか、さらなる分析をしてほしい。」

Second Prize

佳作

  • 「サブスクリプション型コンテンツ配信サービスの消費者モデルの検討」

    岡山大学大学院 社会文化科学研究科 神田 將志

審査員コメント

「計画的行動理論などの消費者行動理論を土台として、データを用いた検証をしている点が良い。分析自体はオーソドックスな方法であるが、手堅く分析している。」

「非常に丁寧に分析をしている。過去の理論をデータで確かめる、仮説検証型にうまくはめ込んでいる。」

Special Prize

特別賞

  • 「テレビCM の視聴覚特徴量がもたらす消費者の態度変容について」

    同志社大学 文化情報学部 深田 大登

審査員コメント

「視聴覚特徴量への着目と変数化への独自性が高い。」

「感覚マーケティングの基礎的指針を提示する貢献をしている。レポートのまとめ方もよく、参考文献もしっかりしている。」

最終候補作品

  • ”「購入意向」があるにも関わらず、「購買行動」にまで至らない”という消費行動に関する原因の研究

    明治大学 経営学部  齊藤 倭、小田原梨紗、川村大河、河野剛大、齊藤倭、Yeo Dasol

  • 消費者に経験価値を提供するナラティブ広告の効果分析

    法政大学大学院 経営学研究科  安部 雅善

  • 出稿コストを考慮した雑誌広告の最適出稿戦略に関する研究

    同志社大学大学院 商学研究科  柳本 健

  • TV視聴データを利用したSNSの広告出稿戦略

    同志社大学 文化情報学部  向井 諄

  • 個別因果効果推定による広告最適化

    一橋大学 商学部  小川 遼人

  • ながら視聴における広告効果とながら視聴に適した広告の分析

    中京大学 総合政策学部  井上 智椰、袴田 健介、石田 佳大、久々湊 崇人、川地 凌矢、木本 慎太郎

  • 消費者特性および商品特性を考慮した最適な広告投下量と広告効果に関する研究

    同志社大学 文化情報学部  菊地 寛太

  • 視覚情報と聴覚情報の時系列データからみるテレビCM制作方針

    同志社大学 文化情報学部  進戸 理絵歌

  • 日用品における循環型購買プロセスの分析

    横浜国立大学大学院 国際社会科学府  神田 真佑、李婉馨、馬宇昊、秦若男

  • 消費者特性を考慮した広告クリエイティブ要素分析

    同志社大学 文化情報学部  徳山 美咲

  • 洗剤・柔軟剤におけるレビューステージとプレビューステージへの販売促進アプローチ

    関西大学 経済学部  八坂 真之介、松本健太、河井菜々香、神田彩乃

  • スマートアドセールス普及に向けた有用性の検討

    同志社大学 文化情報学部  山野 楓花

  • 潜在顧客に対するレッドブルの購買向上のための施策提案

    滋賀大学 データサイエンス学部  新谷 優貴子

  • ネスティッドロジットモデルを用いた生活者の症状別に見るブランド選択行動分析

    慶應義塾大学 理工学部  打木 瑛也

  • プラチナ顧客を生むためにTVCM で探る可能性

    東京大学 経済学研究科  星野 将孝