広告効果を高めるクリエイティブとは
効果を高めるクリエイティブのポイント
多くの企業が多額の予算を投じるテレビCM。しかし、「なんとなく印象には残るけど、効果につながっているか分からない…」と感じている担当者の方も多いのではないだろうか。「広告インパクト」と「メッセージ伝達度」という2つの指標から広告の効果を高めるポイントを解説する。

広告インパクトの影響
広告インパクトが高いと、ブランド認知も高まる傾向があったが、購入意向への効果とは関連性が低いことが分かった。

メッセージ伝達度の影響
メッセージがしっかりと伝わることで、名称認知も購入意向も高まる傾向が見られた。

広告インパクトとメッセージ伝達度の関係
広告の印象が残れば残るほど、訴求したメッセージもよりよく伝わる関係性があった。

インパクトやメッセージ伝達度と“効果”の関係
広告インパクトやメッセージ伝達と“効果”には下図の関係が考えられる。購入意向を高めるには、訴求したメッセージがいかに伝わることが重要であることが分かる。

インパクトやメッセージ伝達を形成する要素
タレント出演割合が多いほど、インパクトもメッセージ伝達度も高くなる傾向にあった。シリーズは継続はインパクトは得やすいがメッセージとの関係はみられなかった。

商品露出量はメッセージ伝達度を向上させた。ユーモアな雰囲気の広告はインパクトを得やすい上にメッセージ伝達度が上がり、感動を有する広告はメッセージ伝達度が上がった。

各クリエイティブ項目の広告インパクトおよびメッセージ伝達度への影響は以下の通りであった。

タレント出演割合が多いと、広告インパクトを高めやすかった。また、子供の出演やCMのユーモアさ、商品露出量も影響していることが分かった。

平均的には、商品露出量がメッセージ伝達度に強く影響した。コピー量やCMトーンなど他の要素の組み合わせの仕方で、効果を高める方法も様々であった。
