医薬品業界では、薬局やドラックストアで取り扱うOTC製品などを提供する企業を中心にシングルソースデータの活用が進んでいます。また、業務用製品が多く一般消費者との接触が少ない企業でも、企業広告の効果を測る目的での導入が増えています。

他の業界と同様、広告出稿におけるテレビCMの比重は高いものの、商品名だけでなく、機能やベネフィットを伝えることも重要なため、Webや紙媒体を使ったり、接触機会を増やすために交通広告を使うなど、クロスメディア展開がよく見られるのが特徴です。また、より具体的な内容や効果効能を伝えるため、タイアップ広告を活用する例も見られます。

シングルソースデータによる効果測定は、クロスメディアの最適化を目的として導入されることが最も多くなっています。その際、広告のキーメッセージやイメージなども同時に評価することが多くみられます。また、ターゲット層に対する戦略立案や広告出稿時期の検討など、さまざまな側面で活用されています。