2016年6月22日

リオ五輪で期待が集まるのは「水泳」「サッカー」「内村航平」

NRIでは2015年5月以降定期的に、「スポーツイベントに関するアンケート調査」を実施しています。今回はその中から2016年8月に始まるリオデジャネイロオリンピックへの期待と、スポーツ支援活動の認知率についての調査結果をご紹介します。

活躍を楽しみにしている選手は「内村航平」

リオデジャネイロオリンピックでの活躍を楽しみにしている日本人選手の名前を自由回答で挙げてもらったところ、圧倒的に多かったのは体操、内村航平選手でした。出場できる種目が多く、メダル獲得への期待が高いことが理由の一つであると考えられます。
2番目にはレスリング、吉田沙保里選手が挙がりました。過去3回の夏のオリンピックで金メダルを獲得しており、今回も活躍が期待されます。
このほか6月6日に出場権獲得が確実となったテニス、錦織選手や、団体競技の選手ではバレーボール、木村沙織選手の名前が挙がりました。

表1 リオデジャネイロオリンピックで活躍を楽しみにしている選手

(自由回答)

順位選手名度数
1 内村航平 199
2 吉田沙保里 84
3 錦織圭 56
4 木村沙織 32
5 萩野公介 17
6 石川佳純 14
7 福原愛 13
8 白井健三 10
9 松山英樹 9
10 室伏広治 5

データ出所)NRI 第5回スポーツイベントに関する調査(2016年5月16日実施 全国 男女20-69歳:N=2,498)

楽しみにしている競技は「水泳」「体操」「サッカー」「陸上」

リオデジャネイロオリンピックで観戦を楽しみにしている競技をたずねたところ、上位に挙がったのは「水泳」「体操」「サッカー」でした。
日本のメダルが期待されている競技については、競技自体を楽しみにする人の割合も高くなっています。

表2 リオデジャネイロオリンピックで、観戦を楽しみにしている競技

(複数回答可)

順位競技名%
1 水泳 31.2%
2 体操 29.2%
3 サッカー 27.0%
4 陸上 26.9%
5 バレーボール 22.7%
6 柔道 21.2%
7 レスリング 14.9%
8 テニス 14.9%
9 卓球 14.7%
10 バドミントン 7.5%

データ出所)NRI 第5回スポーツイベントに関する調査(2016年5月16日実施 全国 男女20-69歳:N=2,498)

スポーツ大会のスポンサーとして認知率が高いのは「コカ・コーラ」、「キリンビール」、「ヤマザキナビスコ」。直近一年間での上昇率が高いのは「トヨタ」。

スポーツ大会において欠かせないのが、スポンサー企業の存在です。
NRIの「スポーツイベントに関するアンケート調査」では、100社以上の企業について定期的に、様々なスポーツ支援活動の認知率を調査しています。

表3は、調査対象企業について、「スポーツ大会のスポンサー」となっていることを知っていると答えた人の割合を示しています。
オリンピックのパートナー企業として長い歴史を持ち、その他多くの大会でもスポンサーを務めるコカ・コーラがトップとなりました。そのほか、企業名を冠した大きな競技大会を継続的に開催している企業や、数多くのスポーツ大会のスポンサーに名前を連ねる新聞社などが上位に並んでいます。

表3 スポーツ大会のスポンサーであることを「知っている」人の割合

(調査対象企業のみ、上位20社)

順位企業名%
1 コカ・コーラ 22.1%
2 キリンビール 21.9%
3 ヤマザキナビスコ 17.8%
4 トヨタ 16.7%
5 ミズノ 15.7%
6 朝日新聞 15.0%
7 サントリー 14.8%
8 アサヒビール 14.2%
9 サッポロビール 13.6%
10 毎日新聞 13.3%
11 アシックス 12.4%
12 マクドナルド 12.1%
13 ブリヂストン 12.0%
14 読売新聞 10.6%
15 日清食品 10.3%
16 日産 10.3%
17 ホンダ 10.2%
18 パナソニック 10.2%
19 ANA 10.0%
20 VISA 9.9%

データ出所)NRI 第5回スポーツイベントに関する調査(2016年5月16日実施 全国 男女20-69歳:N=2,498)

表4は、2015年5月から2016年5月までの間に、スポーツ大会のスポンサーとしての認知率が大きく高まった企業です。
直近に大きな冠大会があった企業が上位に並びますが、スポーツに関連したCMが話題となったアサヒビール、ANA等も上位に入っています。

表4 スポーツ大会のスポンサー 2015→2016年の認知率の変化

(調査対象企業のみ、変化上位20社)

順位企業名pt
1 トヨタ +4.0pt
2 ミズノ +3.8pt
3 ホンダ +3.7pt
4 アシックス +3.4pt
5 明治安田生命 +3.4pt
6 サッポロビール +3.3pt
7 アサヒビール +3.2pt
8 ブリヂストン +3.2pt
9 コカ・コーラ +3.1pt
10 パナソニック +3.1pt
11 富士通 +2.9pt
12 NEC +2.9pt
13 日産 +2.9pt
14 ANA +2.7pt
15 ヤクルト +2.7pt
16 キリンビール +2.6pt
17 ヤマザキナビスコ +2.6pt
18 マクドナルド +2.5pt
19 VISA +2.5pt
20 ハウス食品 +2.4pt

データ出所)
NRI 第1回スポーツイベントに関する調査(2015年5月12日実施 全国 男女20-69歳:N=2,598)
NRI 第5回スポーツイベントに関する調査(2016年5月16日実施 全国 男女20-69歳:N=2,498)

リオデジャネイロオリンピックの開催日が近づき、代表の選出や予選大会の開催など、今後もスポーツ関連の話題がニュースを賑わすことは増えていくでしょう。選手の活躍とスポンサー企業の活動によって、ますます盛り上がることが期待されます。

スポーツイベントに関するアンケート調査

2015年5月以降、NRIにて、およそ3ヶ月に1回の調査を実施。
調査対象は全国20-69歳の男女2,000名超で、性年代と居住地域は人口構成比に応じて割付。
100社以上の企業について、企業好感度、企業イメージ、企業の商品・サービスの購入・利用意向、様々なスポーツ支援活動の認知、個別スポーツ大会のスポンサーとしての認知を調査。

本アンケートに関するお問い合わせは、野村総合研究所インサイトシグナル事業部
(is@nri.co.jp)までお願いします。
またデータおよび記事内容を引用・転載する場合には、出典の表記をお願いします。

(細見 ちひろ)