2016年4月28日
好きな音楽性と性格タイプとの関連性
好む音楽性には、個人の性格が関連していた!?
人それぞれ、好む食べ物や洋服などが違うように、好む音楽も違います。
クラシックやロック、ジャズやポップス・・など、音楽の種類も千差万別です。時には、自分が好む音楽が他人にはなかなか受け入れられないこともあると思います。もし、個人が好む音楽にその人の性格傾向が反映されているとしたら面白いのでは?と考えアンケート調査を行ったところ、年代の特徴を反映したある傾向が見受けられました。
出所)NRI インサイトシグナル シングルソースデータ調査 2016年4月(関東一都六県:N=3,199)
出所)NRI インサイトシグナル シングルソースデータ調査 2016年4月(関東一都六県:N=3,199)
こちらの結果を見ていくと、J-POP人気が強く、特に女性においては若い世代ほどそれが顕著であることがわかります。また20代男女はアニメ・ゲーム関連の音楽にも関心が強いこと、50代男女は他の世代と比べ、フォーク・ジャズ・クラシックに関心が強い傾向が浮かび上がります。
次に、年代別男女別に自身が感じる性格についてのアンケート調査結果が以下の通りです。
出所)NRI インサイトシグナル シングルソースデータ調査 2016年4月(関東一都六県:N=3,199)
男女共に20代30代は自分を"内向的"や、"ネガティブ"だと分析している人の割合が多い傾向にあります。特に女性においては、それが若い世代ほど顕著になっており、加えて彼らは"一人好き"かつ"冷静"だと感じていることがわかります。また、男女共に年代があがるにつれ、"外交的"かつ"ポジティブ"だと答える割合が増えていることがわかります。意外な結果ですが、20代女性は"内向的"かつ"ネガティブ"だと感じていながらも、自身を"クリエイティブ的思考"で"自由・挑戦を好む"と感じて割合も高い結果になっています。また50代男性においては、同年代の女性と比べて"クリエイティブ的思考"で"自由・挑戦を好む"人の割合が比較的多いことも見受けられます。やはり、男性はいくつになっても夢やロマンを追い求めているのでしょうか。
ではこれらの結果を踏まえて、好きな音楽ジャンルと性格傾向を掛け合わせたアンケート調査結果をみてみましょう。
出所)NRI インサイトシグナル シングルソースデータ調査 2016年4月(関東一都六県)
上のグラフから特筆して言えるところは、「ソウル/ラップ」「ワールド/レゲエ」系の音楽を好む人は、"外交的"・"ポジティブ・クリエイティブ的思考"・"自由や挑戦を好む"性格の人が多いことがわかります。次いで「ジャズ」「カントリー/ブルース」系の音楽を好む人は、"ポジティブな"性格である傾向が見られます。
逆に「アニメ/ゲーム」「サウンドトラック」「ヒーリング」系の音楽を好んでいる人は、内向的・ネガティブな性格の人であることがわかります。また同時に、彼らの中には一人が好きな人が多いことも見受けられます。
また「フォーク」「クラシック」「サウンドトラック」を好む人は、他と比べて伝統や安泰を好む傾向にあることもわかります。
これらを年代別の結果とリンクさせて考えると、アニメ・ゲーム系の音楽が好きな20代男女は、他の年代と比べて内向的・ネガティブ・一人好きな傾向にあることが言え、フォーク・ジャズ・クラシックを好む人が多い40代以降の男女は、他の年代と比べてポジティブで伝統や安泰を好む傾向が高いようです。
中年以降の方々がポジティブなのは素晴らしいことですが、今後の日本を支えることになる若者たちがどの世代よりも若干消極的なタイプが多く見受けられるのは、時代のせいかもしれませんが気になる所です。