2016年4月14日
インターネット利用によって人はハゲるのか!?
インターネットが睡眠を阻害する!?
春眠暁を覚えず...だんだんと暖かくなり、眠り心地良い今日この頃は、つい寝過ごしたりウトウトしてしまったりする人も多いのではないでしょうか。一方で、十分な睡眠時間が取れない人もいるようです。NRIシングルソースデータの調査対象者2,321人(関東エリア20-59歳の男女)の調査結果から、平日の平均睡眠時間が5時間未満の人は20.2%、3時間未満の人は1.2%いることがわかりました。寝不足の原因はテレビにあるのか、インターネットにあるのか...探ってみたいと思います。
まず睡眠時間別に夕方以降就寝までのテレビ視聴時間の関係性を整理すると、テレビ視聴は睡眠時間に影響していないことが言えそうです。
出典)野村総合研究所2016年2月-3月期シングルソースデータ(関東エリア男女20-59歳:N=2,321)
むしろ睡眠時間が3時間未満と少ない人の方が、テレビを見る時間が少ないことがわかります。それでは、睡眠時間とインターネット利用時間の関係性はどうでしょうか。
出典)野村総合研究所2016年2月-3月期シングルソースデータ(関東エリア男女20-59歳:N=2,321)
調査結果から、睡眠時間が3時間未満の人には、就寝までに3時間以上インターネットを利用している人が3割、5時間以上も利用している人が2割いることがわかります。また睡眠時間が3時間以上5時間未満の人も、比較的インターネット時間が長いことがわかります。それでは、睡眠3時間未満の人は、インターネットでどのようなサービスを利用しているのでしょうか。
出典)野村総合研究所2016年2月-3月期シングルソースデータ(関東エリア男女20-59歳:N=2,321)
調査結果から、睡眠3時間未満の人はTwitterやFacebookなどのSNSやYouTubeなどの動画サイトなど、多くの人が利用するサービスも利用割合が高くなっていますが、Vine(6秒以内のショート形式動画共有サービス)やGunosy(ニュース配信アプリ)、各種定額制音楽配信サービスなどの利用も高いことがわかります。様々なネットサービスを楽しんでいるうちに、ついつい睡眠時間が少なくなっているのかもしれません。
睡眠不足はハゲの原因に!?
インターネットを楽しむことは悪いことではありませんが、平均睡眠時間が3時間というのは少々心配になるところです。最近気になる症状について調査結果を整理すると、平均睡眠時間が3時間未満の人では、気になる症状として「薄毛・抜け毛」の割合が高いことがわかりました。眠れない状態が続くと、交感神経が活発になり、血行が収縮されるので、頭皮にも悪いという話もありますが、実際にデータに表れているのかもしれません。
出典)野村総合研究所2016年2月-3月期シングルソースデータ(関東エリア男女20-59歳:N=2,321)
また、精神科医である、私の旧友からは、夜中のスマホやパソコンの利用は寝付きを悪くし、不眠症の原因となるので、なるべく避けた方が良いということも聞きました。インターネット利用もほどほどにし、睡眠とインターネットを両立させた楽しいネット生活を送りたいものです。
(林 裕之)