実施レポート

2018年3月7日（水）大手町サンケイプラザ4階大ホールにて、第24回消費者マーケティングデータ研究会を開催いたしました。 今回は、広告効果賞2017 -優秀事例の表彰-を行ったほか、パーソナル・データ・ドリブンの広告宣伝のあり方として、「2017年に効果のあったコミュニケーションのパターン」、「シングルソースデータによるカスタマー・エクスペリエンス戦略」をご紹介しました。今回は、これまでの最多である水準である、384名様からお申し込みをいただきました。回を重ねるごとにご参加者様も増加傾向で、我々としても、広告宣伝領域におけるデータを用いたＰＤＣＡの構築の重要性と関心の高さを再認識いたしました。多数のご応募、誠にありがとうございました。参加者からは「実務の現場に採用しやすい内容だった」「今まで自社で行ってきた取り組みを見直す必要性を感じた」「具体的な事例を聞くことができ参考になった」など、実際の業務を念頭に発見や気づきがあったとの感想をいただきました。

広告効果賞2017 -優秀事例の表彰-

まず、第一章では、インサイトシグナル事業部　グループマネージャーの松本崇雄から、2017年に実施されたプロモーションの中から、生活者の商品・サービスの利用・購入意向をはじめとするプロモーションＫＰＩに効果のあった優れた事例を発表いたしました。エスビー食品／濃いシチュー、ロッテ／爽が金賞を獲得し、その他、優秀な事例として、銀賞・特別賞も合わせた計9商品をご紹介いたしました。参加者からは良い事例が共有されることは有意義である点や、自社の悩んでいた点と共通点が多く、参考になったとのお声をいただきました。

2017年に効果のあったコミュニケーションのパターン

続いて、第二章では、インサイトシグナル事業部の佐藤義好から、効果のあったコミュニケーションのパターンとして、メディア選定や組み合わせをはじめとした出稿の仕方についてと、ＡＩによる分析も含めたＣＭ要素の分解による効果の高いクリエイティブのポイントについてご紹介しました。データ活用が当たり前となった昨今において、ファクトデータをベースにＰＤＣＡを構築する重要性についてご案内する内容でした。事例ベースの説明でわかりやすかった、迷いが解消された、とのお声をいただきました。

シングルソースデータによるカスタマー・エクスペリエンス戦略

最後の章では、インサイトシグナル事業部の梶原光徳からご案内いたしました。顧客起点の全方位データを整備することで、より深く顧客を理解することが可能となり、行動や感情まで理解することで戦略を立案するカスタマー・エクスペリエンス・マネジメントをご紹介しました。顧客を深く分析することで、商品・サービスの利用につながるステップを整理することができ、どの段階でうまく行っているのか、ボトルネックになっているのかが把握可能となります。ご参加者様からは今後もマーケティングを考える上で、とても参考になり、是非取り組みたいとのお声を多くいただきました。

セミナー概要

今回のセミナーでは、過去の調査事例の中から、効果が高かったものを選定させていただき、『広告効果アワード2017』として、具体的な広告の事例を表彰させていただきます。

また、データ・ドリブンで考えられる広告宣伝のあり方についても提案します。特に、パーソナル・データだからこそできるターゲティングのあり方や、近年話題のカスタマー・エクスペリエンスの視点で広告宣伝の最適化を分析した事例などについても紹介します。

今後のマーケティング戦略、広告宣伝戦略の立案に役立てていただければと思いますので、ご多忙とは存じますがご光来賜りますようお願い申し上げます。