2018年12月17日
あなたのお気にいりスイーツは何位?
もっともよく食べられているスイーツは、「明治エッセルスーパーカップ」
コンビニやスーパーに行くと、ついつい買いたくなってしまうスイーツ。アイスもおいしそうだし、プリンもおいしそう・・・。世の中のみなさんは、どんなスイーツを食べているのでしょうか。インサイトシグナル調査にて、POSデータで各カテゴリー上位であったスイーツを横並びにして、1年以内の食用経験を聞いてみました。
※本調査では、コンビニやスーパーが独自に発売している商品(プライベートブランドの商品)は含めていません。
まず、ジャンルごとに結果を見てみましょう。図表1のアイスの結果をみると、「明治エッセルスーパーカップ」の食用率が最も高く、生活者の4割程度が、直近1年以内に食べたことがあると答えています。「ハーゲンダッツ ミニカップ バニラ」や「チョコモナカジャンボ」も3割を超えており、多くの方に食べられている商品であることがわかります。
図表1:各アイスの1年以内の食用経験
次に、洋菓子・和菓子を見てみましょう。この中でもっとも食用経験が多いのは、見た目も豪華な「まるごとバナナ」。2割程度の方が1年以内に食べたことがあると回答しました。ゼリーについては、調査対象商品すべて5~10%弱の食用経験率でした。
図表2:各洋菓子・和菓子の1年以内の食用経験
図表3:ゼリーの1年以内の食用経験
最後にプリン・ヨーグルトです。ヨーグルトとは「デザート」として食べられることが多いと考えられるもののみを調査対象としています。「プッチンプリン」や「森永の焼プリン」「新鮮卵の焼プリン」「森永アロエヨーグルト」が、15~20%の食用経験率という結果になりました。
図表4プリン・ヨーグルトの1年以内の食用経験
カテゴリー問わず見てみると、全体的にアイスの食用経験率が高く、その中でも「明治エッセルスーパーカップ」がもっとも食べられているという調査結果となりました。
女性20、30代に人気なのは「チョコモナカジャンボ」。40、50代は「ハーゲンダッツ」
次に、性年代別の特徴を見てみましょう。図表5は、回答者全体の性年代の構成分布と、各ジャンルの商品を1年以内に食べたことがある人達の性年代構成分布です。アイスは、回答者全体の男女比と同程度ですが、他のジャンルでは女性の占める割合が大きいことが分かります。女性のほうが男性よりもスイーツを消費する傾向にあることは間違いなさそうです。特に、ゼリーは女性の方が多く、もしかしたら、カロリーを気にしてゼリーを選ぶ女性が多いのかもしれません。
図表5:各ジャンル1年以内食用経験者の性・年代別構成比
今度は、性年代別の各製品の食用経験者率をランキング形式で見てみました。男性は、どの年代も「スーパーカップ」、20、30代女性では「チョコモナカジャンボ」、40、50代女性は「ハーゲンダッツ」が最も食べられています。「ピノ」や「爽」もいくつかのセグメントでランクインしています。アイス以外でランクインしたものは、「まるごとバナナ」「牛乳と卵のカスタード&ホイップシュー」の2商品のみでした。どちらも、女性40代や50代でランクインしており、この層は、生菓子も好きなのかもしれません。
図表6:性・年代別での1年以内食用経験率順位
グルメな人が食べているスイーツは?
最後に、グルメに興味を持つ人が、どのスイーツを食べているかを見てみましょう。回答者全体の食用経験率とグルメに興味を持つ人の食用率の差が大きい上位5商品を並べたものが図表7です。この結果を見ると、グルメな人は、「ハーゲンダッツ」や「牛乳と卵のカスタード&ホイップシュー」、「ピノ」、「パルテノ」、「ジャイアントコーン」をよく食べるということがわかります。パルテノについては、全体では、食用経験率が6.9%にとどまりますが、グルメに興味を持つ人では20%程度の食用経験率になっています。グルメな方は、やっぱりスイーツもこだわって選んでいるのでしょうか。
図表7:グルメに興味がある人の食用経験率と回答者全体との差
今回は、「どのスイーツがよく食べられているのか」というテーマでリサーチをしてみました。性別や年代によってもランキングが違いましたし、グルメな方も食べているスイーツに特徴がありました。これらの結果を頭に入れながら、スイーツを選ぶのも面白そうですね。さて、今日はどのスイーツにしようかな・・・。
出典)野村総合研究所 2018年9-10月期シングルソースデータ(関東エリア 20-59歳:N=2,955)(瀬戸口 美織)