2018年12月13日

節約ばかりでなく、お金を使うようになるには

普段、節約をしている人は2/3。子供が増えると節約せざるを得ない

さて、12月にも入り、冬のボーナスが支給された方もいらっしゃるかと思います。一部報道では過去最高額などといわれておりますが、みなさんはいかがでしたでしょうか。とはいえ、気前良くお金を使う、という方は一部に限られているようですので、今回は「どうなったらお金を使うか」をテーマに分析してみましょう。

まず、みなさんが普段どれくらい節約しているのかを質問してみます。

普段、節約をしているか

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すると、全体の2/3の方が節約をしていると答えており、まだまだ財布の紐は固いようです。こちらを男女別に比較すると、やはり女性のほうが節約志向の方が多いようですが、そこまで男女差は大きくないようです。ではこちらを年収別に分析してみましょう。

普段、節約をしているか(年収別)

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すると、こちらは予想どおり、年収が高くなるほど節約志向は低くなります。年収1,000万円を超えると、あまり節約していないという人が増え始めるようで、このあたりがひとつのボーダーのようですね。では、もうひとつ、お子様の人数により、違いがあるのかも見てみましょう。

普段、節約しているか(子供の人数別)

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こちらも予想どおり、お子様の人数が増えるにつれて、節約志向がかなり強まるようです。このあたりはもう少し政策的な支援も必要なのかもしれません。

お金を使うようになるには、お金が増えればいいのか、将来の不安を除くのがいいのか

それでは、節約志向が浸透している中、どのようなことがあれば、お金を使うようになるのでしょうか。

どうなったら、お金を使うようになるか

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どうなったら、お金を使うようになるかを質問すると、1位は当然ながら給料が上がること。続いて2位は、将来の不安がなくなること、になりました。直接的なお金に関する項目が並ぶなかで、"不安の払拭"というのが上位に入ることを見ると、短期的にいくばくかのお金を渡すだけでは、お金が使われるようにはならないのかもしれません。ではこの項目を性年代別に集計してみましょう。

どうなったら、お金を使うようになるか(性年代別)

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男女とも若い方になればなるほど、給料が上がればお金を使う、と考えているようです。一方、気になるのが、女性の30代以上になると、急に"将来への不安"がお金を使うことに対する足かせになっていることです。この方々は普段の景気の下支えになる層ですので、来年の消費増税に備え、ケアが必要なのかもしれません。

女性は旅行、男性は投資、若年は趣味にお金を使いたい

ということで、節約度合いや、どうなったらお金を使うのか、などを分析してきましたが、最後に少し明るい話題にしましょう。

もし、仮に「1週間以内に、100万円を使ってよい」といってお金を渡されたら、何をしますか、と聞いてみました。

100万円もらったら何をするか

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すると、旅行にいく、投資をする、趣味に使う、家具や家電を買う、など幅広い意見が寄せられました。ただ、これを性別、年代別に見ると、比較的違いがありました。

100万円もらったら何をするか(性別、年代別)

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男女での大きな違いは、男性は投資と趣味。女性は旅行という結果になりました。また年代別にみると、若い方は趣味や食事。年齢があがると旅行になるようです。今回の冬のボーナス、みなさんは何に使うのでしょうか。

出典)野村総合研究所 20189-10月期シングルソースデータ(関東エリア 20-59歳:N=2,142(松本 崇雄)