2018年7月23日
住んでみたい街は、収入の高い街なのか
世帯年収が高い路線は、東京メトロと東急線が席巻
引越しシーズンも終わり、新生活をスタートしている方々も多いかと思いますが、私たちが普段利用する路線や駅の年収や資産はどのようになっているでしょうか。
まず、利用する"路線別"の世帯年収を集計してみましょう。
路線利用別の世帯年収
TOP15のうち8路線が東京メトロの路線であり、東急線群も4路線がランクインしており、この2グループで、上位を席巻しております。
続いて、利用する"路線別"の総資産を集計してみましょう。
路線利用別の総資産
TOP3の顔ぶれは同じですが、世帯年収ではそれほど上位ではなかった、総武線快速や京成電鉄、東武野田線などが上位にランクインしております。資産家の方は、必ずしも東京23区内というわけではなく、各所に点在されていらっしゃるのでしょう。
住んでみたい街は、年収の高い街ではない
それでは、今度は利用する"駅別"でみてみましょう
利用別の世帯年収
やはり、東京の中心部の街が上位を占めます。赤坂、銀座、六本木など、お金を持っている街というイメージどおりですね。
では、最後に、この結果に「suumo 住みたい街ランキング2018(株式会社リクルート住まいカンパニー)」のランキングを並べてみます。
駅利用別の世帯年収と住みたい街ランキング
全体をみると、世帯年収上位の街が、必ずしも住みたい街となるわけではなさそうです。住みたい街というのは、お金に余裕のあるひとたちが集まるエリアというわけではなく、交通アクセスや、買い物利便性、自然の豊富さなどといった、生活のしやすさのほうが、重視されるようですね。
出典)野村総合研究所 2017年12月~2018年6月期の5期分のシングルソースデータより集計(関東エリア 男女20-69歳:5期分累計で、N=13,762人)(松本 崇雄)
※これまでの定義は以下のとおり
世帯年収:ご家庭のご家族全員の最近1年間の収入(ボーナスや臨時収入を含めた税込み)
総資産:ご家族の現在の貯蓄額(預貯金・債券・株式・信託・貯蓄保険の既払保険料など)
路線利用:通勤・通学/趣味・習い事/ビジネスなどで、週1回以上利用している路線
※関東主要98路線のうち、利用者が2%以上になる路線にて集計
駅利用: 通勤・通学/趣味・習い事/ビジネスなどで、週1回以上利用している駅
※関東主要85駅のうち、利用者が4%以上になる駅にて集計