2018年7月 3日
今日は、傘はもって出かける?
天気の確認方法は、テレビ→スマホ→パソコン→空(!)
今年は観測史上、最も早く、最も短い梅雨明け(関東甲信地方)が発表されました。ということで、少しタイミングを逸した感もありますが、今回のテーマは"傘"ということで分析してみましょう。
まず、傘を持っていくかの判断をするにあたり、当日の天気予報をどのように確認するのか、調査してみました。
当日の天気の確認方法
一番多いのは、やはりテレビのお天気コーナーで、7割を超える方が見ているようです。それに続くのは携帯・スマホ。この2つで圧倒的な上位の2つの方法です。その後、パソコンや新聞、ラジオというメディアが続くのですが、これらに割って入ってくるのが"空をみて"。自分で空を見て天気を判断する方が、意外といらっしゃるようです(当たっているかどうかは確認できていませんが......)。ちなみに、スマートスピーカーはまだ、2、3%程度。OK Googleの最上位の検索ワードが"天気"のようですので、これから拡大するかもしれませんね。
続いて、これを年代別で集計してみましょう。
当日の天気の確認方法(年代別)
年代別にみると、メディアへの接触状況がそのままでているようです。若者ほどスマホが中心で、年代があがると、テレビはもちろん、新聞やラジオ、パソコンなどが増えるようです。少し面白いのが、若者ほど「当日の天気は確認しない」という人が多いということ。傘を持ち歩かないというイギリスに行動が近いのでしょうか。
降水確率50%以下は折りたたみ。50%を超えると普通の傘。
それでは、降水確率が何%のときに、傘を持っていくのでしょうか。
降水確率が何%のときに傘を持っていくか
ある程度推察どおりかと思いますが、降水確率が50%未満の場合だと折りたたみ傘、50%を超えると普通の傘になるようです。ちなみに、天気予報に関係なく折りたたみ傘を持ち歩く人は15%程度。梅雨が明けても、夏場も突然の雷雨も最近は多いですから、外出の多い方は必須アイテムなのかもしれませんね。
最期に、この傘の持ち歩きを、県別に分析してみました。
傘を持っていかない割合と自動車保有台数(県別)
「降水確率に関係なく傘を持っていかない人」を県別に分析すると、"普通の傘"については、県に関わらずほぼ一定です。一方、"折りたたみ傘"については、茨城や栃木、群馬といった北関東エリアの方の数字が大きく、折りたたみを持って外出する傾向はないようです。そこで、このグラフに自動車の100人あたりの保有台数をプロットしてみました。すると比較的高く相関が見られるようです。確かに車社会においては"折りたたみ傘"はあまり必要ないのかもしれませんね。
出典)野村総合研究所 2018年6-7月期シングルソースデータ(関東エリア 男女20-69歳:N=2,945)
自動車の保有台数については、自動車検査登録情報協会2017年自動車保有台数より集計(松本 崇雄)