2018年6月20日
若者ほど、生まれ変わっても同じ会社で働きたい
新卒時の就職の満足度は、どの世代でもほぼ30%
6月になり、多くの企業において新卒就職活動の面接が解禁されました。今年も売り手市場と呼ばれておりますが、過去就職を経験された先輩方は、自分の活動に満足しているのでしょうか。
新卒時の就職満足度(年代別)
結果をみると、どの年代でも、満足+やや満足の比率は30%程度で、変わりません。一方、年代があがるほど、どちらともいえない、という比率が増えています。歳を重ねていく中で、成功・失敗という、明確な判断をしたくなくなるのでしょうか。
続いて、新卒時の就職満足度を、年収で比較してみましょう。
新卒時の就職満足度(年収別)
やはり、年収が高い人のほうが、満足している割合も高いようです。ちなみに、"満足している+やや満足している" が "あまり満足していない+満足していない"を抜くのは、年収1,000万円以上となります。やはり1,000万円を超えるかどうかが、ひとつのバロメータになるのでしょうか。
若いひとほど、同じ会社で働きたい
それでは、「もう一度生まれ変わって就職活動をするとしたらどんな会社を受けるのか」を調べてみると、若い人ほど、今の会社を第一志望で受けるといいます。また、今と同じでなくとも、同じ業界は受けるという人が多いようです。
生まれ変わったら、今と同じ会社に就職活動するか(年代別)
若いひとのほうが、自分の可能性を信じて新しい業界にチャレンジする、と思われそうですが、就職については、案外保守的かもしれません。それとも、逆に年齢が上の方ほど、"変身願望"が強いという表れなのでしょうか。
では、最後に就職活動で、やっておけばよかったことを確認してみましょう。
就職活動でやっておけばよかったこと(複数回答可)
多くの企業へのチャレンジはもちろん、企業の情報収集、資格や知識の習得が、TOP3となっています。この結果を、先ほどの就職の満足度と掛け合わせた結果が次のようになります。
就職活動でやっておけばよかったこと(満足度別)
就活に満足していない人たちが、先ほどの3つの課題をあげる一方、満足している人は、やっておけばよかったことは"ない"とお答えいただいております。やはり、やり切った感がこの結果にも現れているのでしょう。ただ、面白いのは、この人たちが、唯一やりきれなかったのが、"身だしなみ"。成功者の方々はいったいどのような装いで就活していたのでしょうか。
全ての出典)野村総合研究所 2018年5-6月期シングルソースデータ(関東エリア 男女20-59歳:N=2,952)(松本 崇雄)