2017年8月 8日
コンビニイートインは文字通り「食事の場」に!?
近年、イートインへの注目がますます高まっており、コンビニやスーパーではイートインコーナーの設置が着実に進んでいます。また、イートインコーナーを設置した弁当屋やサラダ&デリ・ショップなどの新業態も登場しており、中にはグルメサイトで評価が付いているお店まで出てきています。
そのようなイートインのなかでも、特に多くの人が接するコンビニのイートインコーナーは、いったいどのような人がどのような目的で利用しているのでしょうか。
※イートインコーナーとは、お店で購入した商品を、その店内で食べることができるスペースのことです。
週に1回以上イートインコーナーを利用する人は約30%。
現状はミドル~シニアの利用が多いが、20代の若者の利用が増えている。
関東エリア在住の消費者(18-69歳、N=2,577)に対し、コンビニのイートインコーナーの利用頻度を聞いてみたところ、1週間に1回以上利用する人の割合は30%前後でした。
また、20代の若者よりも30代~50代のミドル~シニアの人の方が、利用頻度が高い傾向にあります。
一方、"1年前に比べて利用機会が増えたか"を見ると、20代の伸びが最も高く、イートインが徐々に若者にも浸透しつつあると言えそうです。
コンビニのイートインコーナーの利用頻度
1年前と比較して、コンビニのイートインコーナーの利用頻度が増えた人の割合
コンビニイートインコーナーは、「ひと休みの場」から「食事の場」へ
次にイートインコーナーの利用目的を見てみると、20代~30代では、ひとりでの食事が3割~4割と最も多くなっています。一方、40代~60代で最も多い目的は、ひと休みや気分転換で、その割合は3割にのぼります。
イートインが若者に浸透しつつあることを踏まえると、コンビニのイートインコーナーは「ひと休みの場」から、文字通り「食事の場」へと変容しつつあるのではないでしょうか。
コンビニのイートインコーナーの利用目的
一部のコンビニでは、店舗フォーマットが見直されつつありますが、イートインの利用目的が年代ごとに異なるのであれば、その店舗の顧客特性に合わせて、イートインコーナーの"あり方"も今後進化していくのかもしれませんね。
出典)野村総合研究所 シングルソースデータ(関東エリア 男女18-69歳:※N数はグラフ中に記載)(野村総合研究所 消費サービス・ヘルスケアコンサルティング部 三好 雄也)