2022年3月16日
ニュースリリース
「広告効果賞2021」の受賞者を発表
~広告により主要な指標の向上に優れた8作品を選出 ~
株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、広告効果に優れた広告を表彰する「広告効果賞2021」(以下「本賞」)の受賞者を、本日発表します。2021年1月から12月に広告展開のあった244の応募作品から、購入意向や利用意向、イメージ向上などの主要な指標が広告によってどの程度向上したかを共通指標により評価しました。さらに、PDCAサイクルによる改善や、クロスメディアをはじめとする新しい取り組みなどの指標を加味し、金賞1作品、銀賞5作品、特別賞2作品を選出しました。
広告効果賞とは
本賞は、広告を行う本来の目的である「ビジネスへの効果」を軸に、商品やサービスに対して生活者が抱く、「利用したい」「購入したい」という意向の向上に効果のあった広告を表彰するものです。NRIでは2017年に本賞を設け、今回で5回目の表彰です。
シングルソースデータを用いた効果測定の結果をもとに選定
測定結果の分析に基づく受賞作品(出稿企業名と対象商品・サービス)と、それぞれの選定理由は、下記のとおりです(各賞別、企業名50音順)。
*1 Insight Signal(インサイトシグナル):
「広告効果賞2020」各賞受賞作品(敬称略)
金賞
■ハーゲンダッツ / ミニカップバニラ
《選定理由》
従来の素材訴求から、シズル感を強めたクリエーティブに変更。「おいしそう」のブランドイメージが高まり、テレビCM、デジタル施策ともに高い創出効果が得られた。昨年から起用した女優をはじめ、メッセージ伝達度も高く、今まで以上に幅広いセグメントで効果が創出された
銀賞
■アサヒ飲料 / 『CALPIS』Light Blue
《選定理由》
新商品の認知拡大・特徴理解を目的に展開。懐メロの「ブルーライトヨコハマ」をブランドの顔である女優が替え歌で訴求し、高い広告認知を獲得した。軽甘と商品特徴を1ワードにまとめた点も有効だった。デジタルもバンパー広告でシンプルに訴求し、テレビとの一貫性も高かった
■大正製薬 / アルフェ
《選定理由》
テレビCMではターゲットに共感されやすい女優を起用し、具体的な飲用シーンを描出することで意向を創出。また、購買可能性の高いコアターゲットに効率的にリーチできるデジタル施策やキャンペーンにより、購入も促進するなどメディアの効果的な使い分けにも成功した
■パーソルテンプスタッフ / テンプスタッフ
《選定理由》
過去からキャラクター・タレントの継続利用により、高いインパクトを獲得するとともに、時代に合わせた働き方の多様性に即したメッセージが効果を創出。認知獲得を重視した短尺の動画広告もシンプルにまとめたことで狙い通りの働きをしており、若年女性での認知・意向を効率よく獲得できた
■ミツカン / スープも味わうしゃぶしゃぶ
《選定理由》
既存商品の「〆まで美味しい鍋つゆ」シリーズと同じ俳優を起用することで、新商品ながら広告認知率・特徴認知率が高く、「〆まで美味しい鍋つゆ」への波及効果ももたらした。特にシズル感や食べている様子から「スープの美味しさ」の伝わりが非常によく、競合との差別化にも成功
■ロッテ / カカオの恵み
《選定理由》
ハイカカオ市場での新商品上市にあたり、あえて「美味しさ」に振り切った訴求を実施。ハイカカオであることを伝える72%の表記を残しつつ、こだわりのシズルカットを用いることで、「健康」イメージを保ちながら「コク深さ」など差別化ポイントの伝達に成功し、ユーザー中心に意向を創出
特別賞
■森永乳業 / 森永おいしいトマトヨーグルト
《選定理由》
新商品である本商品の本格的なトマト感を伝えるために、「トマト嫌いも認めた」というキーメッセージの、インパクトの強いクリエーティブを制作。この結果、トマト好きを中心に購入意向に対する高い効果を出すことができた
■ヤクルト / ドラマ「神様のカルテ」提供施策
《選定理由》
4話完結のテレビドラマに対し、ドラマ出演者による「Yakult(ヤクルト)1000」のCMを始め、ヤクルトレディや企業ブランドのCMを集中出稿したタイアップ事例。ドラマとの連動感や1企業によるジャック感により、商品の深い理解やブランドイメージの醸成に成功した