広告効果賞2020
- 広告効果賞とは
- 広告を行う本来の目的である「ビジネスへの効果」を軸に、商品やサービスに対して生活者が抱く、「利用したい」「購入したい」という意向の向上に効果のあった広告を表彰するものです。
これまでは、カルピスブランドの配下において、サブブランド(希釈タイプやウオーター)の広告を別々に展開していたが、本年度は4つの製品シリーズの広告を連携させることにより、メッセージやイメージの相乗効果を生むことに成功。ほとんどの指標で昨年の数値を上回った
差別化が困難な情報提供型の業界において、クリエーティブのインパクトはもちろん、狙っていた重要なメッセージやイメージを醸成し、広告効果を創出した。過去の効果測定の結果を生かし、タレントをうまく使いつつも、それだけにならないような工夫をした好事例
ストレス対策や睡眠改善という訴求のため、暗めのトーンかつ固めなクリエーティブとなり、当初は非常に低い認知率であった。しかし作品の構成要素を共通化し、出演者を変えつつシリーズ展開することで認知率が改善。共感する属性を拡大しながら、高い購入意向をもたらし続けている
男性の美容意識の高まりを捉え、伝達すべきメッセージを抽出。また、少しずつ主要メッセージも変化させ、広告効果を持続させることにつながった。また、若年男性というテレビでは届きにくい層に対し、SNSなどを活用してデジタルでうまくリーチし、メッセージを強く浸透させた
ターゲットが少し絞られるため、全体での広告認知率はそれほど高くないが、美容液と内服薬の素材を同時期に出稿することでカバー。双方の相乗効果も強くでており効率も良い。また、雑誌、新聞、交通、ウェブと幅広く多メディアで展開したことも、ブランドのイメージ創出に有効であった
前回はターゲットを特定しすぎたクリエーティブだったため効果が薄かった経験を生かし、明るいトーンで分かりやすいクリエーティブに変更。広告認知率の改善だけでなく、重要なメッセージの伝達に成功。特定のターゲットはもちろん、全体にも効果が幅広くみられた
派手さはないものの、誰に何のメッセージを伝えればよいのかを、過去データから丁寧に読み解き、クリエーティブを制作。「関心の薄い層の開拓」という非常に難しい課題に対し、狙ったとおりの結果を導き出した。ターゲット別の動画素材もそれぞれの共感を生み出すことにつながった
テレビCMはかなり振り切った素材ではあったが、男性を中心に想起を大きく高めることに成功。一方、デジタル施策については、利用意向やサイト閲覧といった実利用の指標を押し上げた。クロスメディアの相乗効果も含め、メディアそれぞれの役割をうまく活用した好事例
効果が出にくいカテゴリ において、クリエーティブを大きく変更。これまでは差別化ポイントが少ないため、情緒的な展開が多かったが、今回改めておいしそうに食べるシズルカットを増やし、純粋に商品の良さ、おいしさを伝えることで、高い効果を創出することができた
ブランド自体が高年齢化するなか、エナジードリンクのラインアップ追加にあたり若年層におけるイメージアップが急務であった。タレントの変更はもちろん、なまはげというインパクトのあるクリエーティブ展開。さらにはオリジナルのスマホゲームまで作ることで、若年層で「自分ごと化」に成功。購入意向の寄与につなげた