広告効果賞2019
- 広告効果賞とは
- 広告を行う本来の目的である「ビジネスへの効果」を軸に、商品やサービスに対して生活者が抱く、「利用したい」「購入したい」という意向の向上に効果のあった広告を表彰するものです。
効果が出にくいとされる金融カテゴリの中で、ほぼ全ての指標で広告効果が見られた。前回の広告で効果が出なかったクリエイティブの原因を正確に把握し、的確な対策を打つことで結果に結びつけており、PDCAがうまく回っている好例である。自分ごと化しやすいシチュエーション、ユーモアを交えて展開することで、利用喚起に繋げている。
機能性のある商材に対し、説得力に定評のあるタレントを起用。キーコピーを「トクホのガセリ」に絞り、クリエイティブのトーン&マナーを統一したことで、高い効果を生み出した。クロスメディア展開により、ターゲットを確保しつつ、シリーズ内での相乗効果も見られた。
一般に訴求内容が曖昧になりやすい企業広告において、ターゲットとなる層で特に高い効果を獲得。TVCMはもちろん、Webや新聞も有効に機能しており、クロスメディアでの効果も高かった。メッセージを伝達することで、バイオ=中外製薬と印象づけることに成功した。
同一ブランドの中に2つの異なる製品があることを認知させる、という難しいテーマに対し、同じTVCM内でユーモラスかつストレートに伝えることで、その役割を果たしている。同じ広告を繰り返し出稿することで、効果の出るターゲットが「カテゴリヘビー層」から「ライト層」へ拡大している点もポイントである
インパクトの強い広告ではないが、製品認知や購入意向において、確実に効果が出ている。訴求ポイントを健康面に寄せがちなカテゴリの中で、すっきり感や飲みやすさを強調することで、効果が出ている。タレント認知が高すぎないことが、逆に製品性が伝達に寄与したという点も興味深い。
全ての指標で広告効果があり、特に若年層や女性の反応がよかった。あまり難しいことはせず、分かりやすく、インパクトのあるクリエイティブを用意することで、CM認知率を向上させ、効果に繋げた。対象カテゴリにおいて何が重要なのか、ということを正確にとらえ、それを素直に再現した好事例である。
大きな話題となったラグビー日本代表への協賛広告として、高い効果が見られた。当初、CM認知率も低く効果面でも苦戦していたが、様々なコンタクトポイントで粘り強く展開し続けることで、徐々に世間に浸透した。日本代表の活躍が寄与する面も当然あるが、ラグビーと商品イメージの合致度やCM好感度の高まりにより、あらゆる世代で購入意向の創出に繋がった。
昨年も広告効果としては結果が出ていたが、実売については想定どおりとはならなかった。本年は改めてターゲットを再整理し、刺さる人に刺さるメッセージを届ける、ということで、強い購入意向と購買へ繋げることができた。いきなり全国で出稿せず、まず地方エリアで出稿し、その結果を精緻に検証してから拡大するなど、緻密な戦略が実を結んだ。